車査定

1km以上もバックしたあげく


 新車を購入して暫くはぶつけないように、擦らないようにと慎重に走るのは誰も同じでしょう。
ある日思いつきで、行った事がない奥多摩方面に出かけました。当時はまだカーナビなんてない時代でした。奥多摩周遊道路でも走ろうと軽い気持ちで向かったのです。ですが方向音痴の私はいつの間にか奥多摩周遊道路どころか、五日市街道を西進してしまっておりました。そして気がついた時には、とても細い山道を登っておりました。後で地図で見ると桧原村付近で迷っていたものと思われます。ですが、私はまだ奥多摩周遊道路に出られることを固く信じて登って行ったのです。いつしか左手は山の斜面、右手はガードレールで、その下は谷底というところを走っておりました。近くに人家もなく、ただただ道が細くクネクネと続いているようなところでした。道を尋ねることもできない中を、もう少し先に行ったら転回して戻ってくればいいやと安易な気持ちで入って行ったのです。でも、行けども行けども転回できそうな場所は見つかりませんでした。ついに舗装が切れました。やっと戻る決断をします。しかし転回する場所はどこにもありませんでした。転回できそうな場所を探し求めつつ、私はそのまま1km以上もバックのまま降りてきたのです。もうヘトヘトでした。そしてやっとちょっとだけ広いカーブのところに転回できそうな場所を見つけたのでした。ガードレールを突き破ったら終わりだと、結構慎重に転回したつもりでしたが、結局、ガードレールでバンパーを擦ってしまいました。
 一回ぶつけてしまうと、もういけません。この車はその後もあっちを擦ったり、へこましたりしながら走り、最後はドアガラスをめちゃくちゃに割られて廃車となってしまいました。